創業当時以来、「福田家」は魯山人の美学を受け継ぎその伝統を守り続けることに心を砕いてまいりました。
「美」と「味」との調和、料理の風情に重きを置き、変わらぬ心ともてなしで皆様をお迎えいたしております。
「福田家」は、北大路魯山人の食と美の世界に心酔した先代福田マチが、
ここ福田家にその理想を実現しようとしたことにはじまります。
魯山人に指導を受けながら、日々、味・接待を含む幅広く五感を満足させる「もてなし」を追及。
旅館料亭として、北大路魯山人はもちろん、川端康成、湯川秀樹、イサムノグチら文化人が
定宿しておりました。
空襲で全焼したことをきっかけに
虎の門より紀尾井町へ移転。
もとは尾張徳川家の中屋敷があった場所で
明治維新功臣で明治皇后の侍従長であった
香川敬三伯爵が明治二十八年ごろに建てた屋敷の
一部を買い取り、「福田家」を再建。
その後、海軍軍令部総長伏見宮殿下のご静養先として
お迎えさせていただきました。
時代に相応しい改装を施しながら、今日に至るまで、「福田家」では“美”と“味”との調和、料理の風情に
重きを置き、変わらぬ心ともてなしで皆様をお迎えいたしております。